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『浪人市場シリーズ』が登録されているミステリ小説
江戸南町奉行・矢部駿河守が、老中・水野越前守の懐刀・鳥居耀三の奸策で、奉行職を罷免された天保12年の暮、御側御用人・堀大和守の公用人・黒川内記と結ぶ豪商・佐原屋九郎兵衛の毒牙をのがれたお美也を救った大川忠介が、極道ぞろいのはだか長屋に住んだことから、剣難女
山城国淀藩松平家の当主・貞之が、先君の後室・お八重様に執心しているのを利用して、藩の実権を握ろうとたくらむ、側用人・北上主馬の陰謀の手をのがれた、お美也の命がけの依頼で、大川忠介は、お八重様救出にのりだす。
水野越前守の気ちがいじみた天保改革は、御禁制につぐ御禁制で、庶民の間に怨嗟の声が高まりはじめた頃、大川忠介の天衣無縫さに心服したはだか長屋の一党は、神田須田町の豪商・伊勢屋の一人娘・お品の危難を救って、騒動に捲き込まれ、御先手組頭・石村主水一味と、樫村道場
淀藩10万石の色気騒動でお美也を喪った大川忠介が、おなじく恋女房のお妻を斬られて傷心の利根一平を伴って出た旅の、九州・長崎から、ようやく江戸へ戻ったのは、老中・水野忠邦が失脚してまもなくだった。
矢部駿河守を失脚させて新任された南町奉行・鳥居甲斐守の追及の手はきびしくなり、八丁堀の同心・笠間重兵衛の執拗な網は、色と欲をからませて、はだか長屋の周辺から江戸中にひろがる。
淀藩の後室だったお八重様を救出するため、公儀でも持てあまし者の怪物黒子の弥七を仆した大川忠介は、根岸の山村梅翁の計いで、実家・大垣家の籍から消されて江戸橋の御用達・山城屋松右衛門の娘として生まれかわったお八重様と新世帯をもつ。
北町奉行をつとめて江戸市民に「遠山の金さん」と親しまれた左衛門尉景元が、南町奉行になった折も折、江戸には白狐小僧と自称する女犯盗賊が跋扈していた。
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